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不完全な血走り

超速のタツキは、泥島の胴に向けて剣を薙ぐ。

泥島は手の指を組んで両手を合わせ、頭上に掲げた。

タツキの滑らせる様な鞘走りによって、抜剣の速度を上げた剣技、血走りが繰り出された。

真横に薙ぐ剣筋は、確かに泥島の胴体に斬り込む。

だが、その剣は、胴の真ん中で止まった。

日本刀の薄さ、鋭さならばいざ知らず、剣の厚さ、研ぎの甘さでは、斬り切ることが出来なかったのであった。

それはもはや、斬るというよりも、(えぐ)るといった風で、斬り進めた部分は、土が押しのけられ、やや盛り上がっている。

泥島は顔の表情を変えない。

タツキの持つ剣の剣身は摩擦で熱くなっていて、泥島は斬られたことにも、その熱さにも、何ら意識を置いていない。

泥島は頭上に掲げた両手を振り下ろす、ハンマーパンチを繰り出した。

タツキは、わかってはいた。

ハンマーパンチが来ることは、わかってはいた。

だが、剣で斬り込んだ瞬間に振り下ろされては、防ぐ術はない。

折れた剣ではリーチ不足で、タツキは深く踏み込んでいる。

その為、攻撃する為には、泥島の拳の射程内に入る必要があった。

「くそう、死ぬかも。」

言ったままの気持ちで、タツキは歯を食い縛った。

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