68/2233
しなやかな突きは全てを払ウ
凄まじい咆哮だっタ。魔王アリスは独特の半身の構えを取っタ。そして摺る様な運足で近付いて来ル。
「構エ!射テ!」
このメの合図に合わせて、アーチャーが一斉に矢を番えル。シーフ連中も投刃を繰り出ス。投刃は、ガインが生産魔法で生み出した薄く細長い鉄の刃を投げル、ゲブ族で流行っている武器ダ。シーフ連中はこれをかなりの数携帯していル。
それを一斉に投げられてモ、魔王アリスは左の突きで全て弾いてしまウ。修道士の突きかとも思ったガ、修道士の剛直な突きにはなイ、しなやかさがあル。
「はぁッ!」
矢と投刃、更にハ、ガインの剣がアリスを襲ウ。だガ、それすらも奴ハ、しなやかな突きで弾いてしまウ。
「てめぇ、まじで許さねぇわ!」
怒りの表情を滲ませながらモ、魔王アリスの動きには硬さがなイ。
ガインの顔面に数発、連続で突きが入リ、ゴブリン族最強の騎士が膝を折ル。
「ざまぁ見やがれクソ野郎!」
こんな光景を見ることになるとハ。
やはり魔王は桁が違ウ。




