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謎の復活
爆炎は目眩ましの効果をあげていた。
少年からは穴倉の姿が見えない。
そして灼熱の熱線が、少年の腹を貫いた。
「本当に、やってくれるよ」
少年は、爆炎から飛び出して来た穴倉に眉をひそめた。
束ねた触手を大鎌の様に形成し振り上げた穴倉は、同時に体に大穴を開けている。
熱線砲の発射準備である。
「いぃぃぃやッッ!!」
透明の鎌が、少年の肩口に食い込んだ。
少年は穴倉を睨んでいる。
穴倉はお構いなしに、続けて熱線砲を発射した。
「消し炭になれ!混血熱線砲!!」
撃った瞬間、穴倉は、別の場所、土の中にいた。
「何!?」
熱線砲は土を焼き消し、天空へと真っ直ぐ、その光を伸ばす。
しかし、天井の様に生い茂る木々に阻まれた。
「奴はどこだ!?」
少年が、いなくなった。
穴倉は素早く起き、熱線砲によって開いた土の中から飛び出した。
そこは、見知らぬ森。
しかも、普通の森ではない。
「奴が消えたんじゃない」
穴倉の身体中から汗が吹き出す。
「俺が、奴の前から消されたんだ」
穴倉は、あの空間から追い出されたのだ。
そして。
「生きている?」
『そうダ。我々は甦っタ』
穴倉は復活した。




