これでよし☆
さらさらと、長い銀髪が夜風に撫でられる。
カプリスは戦場に座り込んで、呆然としていた。
ガインと吸血鬼たちは、森へ。
ロイドも森へ。
アリスたちも森へ。
ビクトーはどこかへ。
クマガイは殺された。
SARUとギルバーティは倒れた。
戦いでの自分の立ち回りが頭をよぎる。
ことごとく策をめぐらせ、イオに嫌悪された。
アリスにはワキガ固めを食らった。
そして、SARUには圧倒された。
だが、全ては、取るに足らないことに思える。
そして、SARUが今、すぐそこに横たわっている。
「とりあえず、食らわせておこうか」
カプリスは無表情だ。
そしてSARUとギルバーティを見る。
炎が、右拳に纏われた。
「焔拳。……大したことがなかったな。これは、改善せねばならないね」
ゆらりと立ち上がり、ゆっくりと、ギルバーティに近づくカプリス。
そして拳をギルバーティの心臓に突き立て、絶命させる。
「死人覚醒」
すかさずギルバーティに死人蘇生を施し、続いてSARUに近づいたカプリスは、今度はSARUに拳を突き立てた。
「蘇生」
そして蘇生させる。
ギルバーティが復活すれば、レブナントと化して魔王の因子をなくしているだろう。
そしてSARUはカプリスの加護下に置ける。
ギルバーティとSARUにとどめを刺した分の経験値を得たカプリスは、力をみなぎらせながら、ゆっくりと立ち去る。
「これでよし☆」
カプリスの表情は、明るくなった。




