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突然の闇

不意に、辺りが暗闇に包まれた。

これまで、風に流された雲が太陽にかかって薄暗くなったり、時間の経過と共に夜になることはあっても、この様に、突然真っ暗闇になることなどなかった。


「星一つないのは初めてかも」


かも、ではなく初めてだった。

そして穴倉は間違いなくそれを記憶していた。


だが、穴倉しかいないこの空間において、初めての事象を断言することは、これまでにない大きな変化が始まる様にかんじられた。


なにがしかの変化を待ち望みながらも、ある一つの恐怖を拭えぬ穴倉は、自分に言い聞かせる様に『かも』と言及したのだった。


「さあ、どうするか」


星の瞬き一つない闇の中、穴倉は体を起こした。

頭から出る触手で地に触れる。


「ん?何だ?」


地の異状を知る穴倉。

そこにあるはずの草花も、土も、どこにもなかった。

あるのは、つるつるとした感触の床のみだ。

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