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エオエルの嫉妬
すると、様々なものを持っているバンダーベルグに暗い気持ちが湧く。
自分が蚊帳の外だと思うと、バンダーベルグの汚れに対して批判的な気持ちを抑えられなくなった。
魔王を地下に隠し、湧き出す魔物を倒して魔石を産出する。
完全な犯罪行為だ。
バンダーベルグは、ベルティザに湧き出す魔物の数が多過ぎて、協力を要請してきた。
犯罪行為を隠して、だ。
バンダーベルグは、私欲の為に暗躍し、私欲の為に全てを独り占めし、それを隠すつもりだったのだ。
自分は手の内を見せたというのに。
手の内を見せたら、タシリモにガインを横取りされた。
タシリモに軽視され、バンダーベルグがそれを見て、同じ様にエオエルを軽視した。
そう思った。
こうなると、ブレブロのタシリモと、ベルティザのバンダーベルグのイメージが重なり、余計な悪印象まで湧いた。
その上で、犯罪行為を知ることとなった。
犯罪に絡められ、共犯となることを強いられるのに、到底対等だとは思えない、ただの従属をさせられた。
これが許せなかった。
こうなると、バンダーベルグの全てが気に食わなくなってゆく。
名を偽って、妖を名乗ること。
これが許せなくなっていた。




