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転がる運命
「おじちゃん、あった~?」
「な~い。」
…何でこの子、俺が魔石を見つけられると思ってるの?俺、泥のだんごですよ…?あれですか、逆に泥のだんごだから、土に強いとか思ってます…?それは誤解ですよ?俺、気付いたら泥になってただけなんで…。
「こっちはあったよ~。」
「ほんと~?おじちゃん負けないぞ~。」
…メシにありつく為には、ガキの機嫌取りぐらいしますよ。泥だんごをナメるなよ。生き方まで泥臭いですよ。
「他の魔石なら普通に落ちてるから、誰でも簡単に採れるんだけど、大地の魔石は土に埋まってるから、魔素を感知出来ないんだよ。だからあんまり採れる人がいないんだよね。」
「ほ~。」
この世界の石には、自然環境から魔力を集め蓄える性質があるらしい。土の中で魔力を蓄えた石は採集が難しく、大地の魔石と呼ばれ珍重されているそうだ。
ガキは大きなスコップで土を掘っては浚い、掘っては浚いで、出て来た石を素早く分けていく。慣れた手つきは熟練者のそれだが、別に難しそうだとは思えない。
「地面を掘ったからって、必ず魔石があるわけじゃないし、あっても、普通の人には見分けられないよね。おじちゃんも、見分けられないと思うよ。」
なら何でやらせたんだよ…。難しいとかどうとかの話ですらないことをやらせるとか、鬼かこのガキ…。




