転がる運命
…腹が減りましたよ。俺は泥だんごの分際で、普通に腹が減るんですよ。しかも、人間と同じものしか食えませんよ。泥だんごなんだから泥食えよって思いますよね?ダメなんですよ。泥は泥なんですよ。食えやしないんですよ。ひび割れた体の補修にしか使えない、それが泥だんごにとっての泥なんですよ。俺、何で泥島なんて名字なんでしょうね。損ですよね~。あの女神が名前から連想して転生させるって言ってたけど、これはないと思いますよ?おじちゃん、困ってますよ。木の実すら自分で採れないし、狩りなんて逆に殺されますよ。食い物、めぐんでもらうだけの毎日ですよ。情けないよ~?泥だんごをナメるなよ。
でもお陰で、まともなプライドなんてないですからね。子供にだってたかってやりますよ。何も出来ないおじちゃんとして、食い物をめぐんでもらうなんてゴミクズだけど、生きる為ですよ。
…穴倉は、自分で生きてるんだよな。それを思うと、本当に情けなくなるけど。ひきこもりたくなるけど。…なんてな!穴倉は穴倉、俺は俺ですよ!
「何か食うもんない?おじちゃん、お腹がすきましたよ~。」
俺はこの子供に寄生して生きてやると決めたんでね。今決めたんでね。だから何だってやりますよ。全力で媚びますよ。毎日こいつの部屋の隅で食い物をもらって、ひきこもってやりますよ。…ひきこもる気?…やっぱり穴倉のことで、心にダメージ刻まれてるみたいですよ。
「食べ物はないけど、今から、魔石の採集に行くよ。おじちゃんも行く?」
「行ってもいいよ!」
魔石の採集って、何ですか?




