思い思いの表情
アリスが三派を見渡す。
カプリス派閥。
ギルバーティ派閥。
そしてアプリコット派閥。
瑠璃は対ギルバーティに燃えている。
「カプリスが作ったスライムクイーンが…こちらの味方に!?」
イオの声を聞き、全員が思い思いの表情を浮かべた。
カプリスは、焦りの表情を。
ガインは、驚愕の表情を。
ロイドは冷静だ。
あずみは顔をしかめ、硬い表情。
SARUはじっとアリスのアフロを見ている。
フォンテス、マシアス、イゴール、シャノンは敵意を剥き出しにした険しい表情でアリスを睨む。
ギルバーティは瑠璃と睨み合う。
イオ、ビクトーには緊張の色があるが、喜色混じる表情。
アプリコットは涼しい顔。
カプリスが叫んだ。
「アリス!私はルレット・ジョルカル・ランダルム!奴は魔王アプリコット!力を貸してほし…」
「てめぇ、カプリスじゃねぇか!」
アリスはカプリスの髪を両手で掴んで頭を振りかぶり、額めがけて勢いよく頭突きを繰り出した。
「痛ーい!」
カプリスが、もんどりうって倒れた。
「カ、カプリス!?い、いや拙者わかってたでござる!最初からわかってたでござる!」
あずみは、カプリスから目を逸らし、下着姿のアリスと、アリスのエプロンドレスを着てギルバーティと対峙している瑠璃を交互に見やる。
アリスは、カプリスに向かって笑顔でにじり寄り、瑠璃はギルバーティを、殺さんばかりの殺気立った目で、歯軋りしながら睨んでいる。
あずみの目には、アリスと瑠璃が、お互いを信頼して、対峙する相手を分担している様に見えた。




