絶対に負けられない戦いがここにある
アリスは自分の髪に手を伸ばす。
「待て待て、オイ!フワフワのロングじゃなくなってるわ!え!?どうなってんの!?ねぇ!?あっ、ポッケに手鏡あるから取って!」
「はいはい。ほら、しっかり見なさいよ。」
瑠璃はエプロンドレスのポケットから、赤い手鏡を取り出してアリスに手渡した。
不安げに鏡を覗き込むアリス。
そして様々な角度からアフロヘアーを確認する。
ひとしきり見た後、驚きの表情で、周りをぐるっと見渡し、もう一度、鏡の中のアフロヘアーの自分を見る。
そして次第に狂気じみた笑顔になり、アフロを触りながら、今度は勝ち誇った表情で、一人一人の顔をゆっくりと見渡し、再度鏡を見て、ニヤリと笑った。
「何よその態度!?まさかあんたの中では、ヘアースタイルで私たちに勝ったの!?」
「これぞ完全勝利だわ」
「コントみたいなアフロなのにィ!?」
ビクトー、SARU、ギルバーティが歯噛みする。
「何というお洒落…!」
「俺マジジェラシー!2COLDガール!」
「俺は負けてないぜ!ダサいアフロなんかに!」
アリスがギルバーティを睨む。
「てめぇ、今、俺のこの頭のこと何つった!」
「ダサいって言ったぜ」
「出た出た、オイ!負け惜しみ!くそだっせぇリーゼントがよ!」
「…調子に乗るなだぜ!魔人アリス!」
「それはてめぇだわ!その頭むしって、泣かせてやるわ!」
敵意が激突する。
地が割れ、空気が震える。
数瞬の後、二人は同時に、お互いに向かって駆けた。




