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ロイド vs ビクトー

男たちは吸血鬼。

ビクトーとイゴールである。

そして少女は黄金の髪と瞳。

花魁の様な着物を纏い、その幼さに似合わぬ神々しさと妖しい艶めきは、見る者の屈服感と庇護欲を同時にかきたてる。

魔王アプリコットだ。

女神イオが傍らに立つ。


アプリコットの姿を見たロイドは、背筋に氷でも入れられたかの様な寒気を覚えた。

瞬間、ロイドの姿がかき消える。

目にも止まらぬ速さで駆けたロイドは、真っ直ぐアプリコットへ向かい、逆手に持った小太刀を薙ぐ。


しかしその一振りは、ビクトーの伸ばした爪に阻まれた。

その長さは五十センチ程か。

両手の十本の指全てから伸びるそれは、強靭さと柔軟さを兼ね備えており、ロイドの小太刀を柔らかく受け、そして硬く攻める。


超速で繰り出される小太刀と爪による、剣撃の応酬。

一際大きな激突による金属音がし、二人が距離を取る。


足を揃えて真っ直ぐ立ち、胸の前で十指の爪を広げるビクトー。

逆手に持った小太刀を斜に構え、鋭い眼光を向けるロイド。

静止する二人。


ロイドの面頬がたなびき、微動だにしない二人の間に時が流れ続けていることを、見る者に知らせるかの様だ。


「邪魔をするか」

「もちろんです。私はビクトー。我が魔王アプリコット様には指一本触れさせません」

「魔王だと」

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