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スライムの実験4
少し進んだところで、きれいな泉を見つけた。入水して、ぷかぷかと浮かんでみる。体内に水を大量に取り込んでみると、取り込んだ分だけ体が肥大化して、重さで体が沈んだ。息は苦しくない。やはり水の中では無敵だ。だが、重さで動けない。
大きくなった体を、元の体のサイズになるまで圧縮してみると、何㌧もの水をかなりコンパクトに収納することが出来た。圧縮で体の密度が増した分、硬度が高くなっているのがわかる。だが体は浮かないし、依然として動けない。
今度は、内部の水だけ圧縮して、それを緩んだ体で包む様にしてみる。餡を包むお饅頭のイメージだ。いや、葛餅か。体を内側と外側で分離させるイメージでやっていると、スキル『体組織分離:LV1』を獲得して、内部の圧縮と、外部の無圧縮の両立に成功した。と同時に体が浮き、自由に動ける様になった。内部と外部を繋げてみると、スキル『体組織再結合:LV1』を獲得し、体が重くなった。焦った私は、もう一度内部と外部を分離させた。するとやはり、体が軽くなった。
どういう原理かは知らないが、無圧縮の体組織で囲むと、内部の重量がなくなるらしい。スライムの体は面白い。何だか楽しくなってきた。




