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ルリの浮わついた熟考

正直、私とアリスの今の状況は夢の様だ。

殺し殺された間柄だから、わだかまりがあって当然だが、アリスはストレスが発散されたら、清々しい顔になって、問題終結としてしまう。


殺された仕返し(とアリスは思っているはずだ)として私を殺し返し、その上でこちらの本気の謝意をかんじて溜飲が下がっているであろうアリスは、半分ネタの様な軽い雰囲気で私の凶行について言及する。


私は何度でも本気で謝り、同時にアリスが独特の気遣いをし、これがお互いの信頼関係の再構築になるし、お互いを思いやる気持ちの共有によって、愛が育まれていることを実感する。


ただし、そこにアリスが余計な無神経さを持ち込み、新たな苛立ちの呼び水になるというジレンマがある。


これが冒頭のムカつきの話なのだが、これについてはアリスは認識さえしていないだろう。


しかし、アリスが私に触れ、私はその体の重みや柔らかさをかんじている。

この時間が、また一緒にいることをしみじみとかんじさせてくれて、感慨深いものがあるというか、私は胸が締め付けられて、感極まるものがある。


その為、自分がレブナントという謎の存在となったという変化に、これといった思いを抱くことがない。


基本的にあまり悩まないアリスと、常に何だかんだと考えてしまいがちな私という組み合わせは、案外相性がいいのではないかと思うし、もう婚約してもいいのではないかと思っている。


お互いを殺し合い、それを許し合った私たちの絆を考えると、きっと運命の相手だと思うのだ。


だからこそ、多少ムードというものを考える様になってほしい、と思う。


だが、突然大胆なことを言われたりされたりするのも嫌いではないというか、むしろたまらないものがある。

よって、やはりアリスはありのまま、今のままがよいと思い直す私は、禁を破ってアリスに話しかけてしまうのだ。

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