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SARUの眼中
電光が、はしった。
ガインの拳がSARUに向かい、SARUが拳で迎撃する。
「ガイン魂込めてるコブシ!」
SARUは楽しげに叫ぶ。
だが。
ガインの拳が、SARUの拳に打ち勝ち、SARUを吹き飛ばした。
その光景に、カプリスは目を見張った。
「まさか私より強い一撃を放つとはね。ガインあなたは、既にゴブリンの領域を超えている」
ガインの拳は硬く、硬く握られている。
「負けるわけにはいかんのだ!俺は誰にも!負けるわけには!」
ガインが腹の底から叫んだ。
そしてSARUも叫ぶ。
「想いを貫く男のコブシ!」
その言葉に対してか、カプリスの拳に灯る焔が強まる。
「女だって想いは同じさ!」
カプリスが駆け、SARUに焔拳を振るった。
だが、その拳は空を切り、逆にSARUの拳がカプリスの顔面に炸裂する。
吹き飛び、転がるカプリスだが、途中で手を着いて跳ねながら飛び起き、回復魔法で瞬時に回復、SARUを睨む。
「殴り勝つのはァ!」
しかしSARUの目には、ガインしか映っていない。
ガインが牙を剥き出しにして叫ぶ。
「来い、魔拳のSARU!己は勝つ!貴様に!」
ガインの言葉に対して、SARUが目力強く硬い笑みを浮かべ、そして叫んだ。
「魔拳のォ!SAARUUUU!」




