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セオドールは似ている

「…ああ。何故、私をこの異空間に閉じ込めて逃げなかったのですか?」


セオドールとダーハムは顔を見合わせ、苦笑しながら亜実を見る。

三人は、誰からともなく笑いの表情を見せながら、後の二人を交互に見る。

もはや打ち解けていると言ってもよい。

セオドールとダーハムに緊張の色はなく、今の亜実の表情に、狂気は微塵もない。


「…異空間から出るには、異空間を解除しなきゃなんねー。そんで異空間を解除するには、異物を殺すか、異空間から排除するかしなきゃなんねー。その為の天地返しだ。俺らじゃ、てめーをどーこーするのは無理だったがな」


セオドールは自嘲気味に肩を竦めるが、そこに悔しさはないし、能力を晒すことに不快感を見せながら、自分から能力を晒していることに、不思議な気持ちを抱いた。

今や、セオドールにとって亜実は、単なる魔物ではなく、興味を持てる〝人格〟を持った〝相手〟だった。

亜実が人間ではなくとも、人間と変わらないと思えた。

だからこそ、天地返しが効かなかったこと、排除出来なかったことを、よかったとさえ思い始めていた。

もし亜実を倒せていたら、こんな話はしていない。

そんなセオドールに、亜実は、さらなる人格を晒す。


「なるほどです。しかしあなたは正直ですね、セオドール。では何故、アダムのことを引き受けてくれたんですか?私としては、あなたたちは、とても信用、いいえ信頼出来る人たちだと思っています。本気でアダムを引き受けてくれるつもりなのが、何故だかわかります」

「…人間を大事にするバケモンに毒気抜かれたってのはあるな。あとはまー、おめーと…ダチになりてーのかもしんねー」


セオドールの言葉に、亜実は目を丸くし、そしてまた笑った。


「それは…うふふ、やっぱり似てます」

「あ?何だよ」

「セオドールは、私の好きな人に似てるんですよ」


アリスに。

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