49/2233
スライムの実験1
皆とはぐれてしまった。泥島は転がって逃げてしまったし、私が茂みでやり過ごしている間にミサと服部はいなくなっていた。とりあえずアリスと合流しようと思ったら…迷った。
いつもアリスの首に掛かっているから、少し遠出して地べたを這うと見る景色が違って、今自分がどこにいるのかわからない。私はアリスの様に強くもないし、魂を感知することも出来ないから、こうして本当にはぐれると、心細くてしょうがない。
異世界にひとりというのは、真っ暗闇の中をひとりで歩いている様な不安を感じる。全く先が見えない不安というのは、こんなにも恐ろしいものなのか、と心が折れそうになる。
だが、折れそうな心に鞭打って、これからどうすべきか考えてみる。パニクらず、冷静に考えてみれば、打開策が見えて来るかもしれないし、もしかしたら一発逆転の奇策が生まれないとも限らない。




