魔拳 vs 修道拳&焔拳
その轟く声を発し、発声終えたSARUは猫背になり、両拳を顎前まで上げたピーカブースタイルの構えを取った。
そして体勢低く、瞬時に距離を詰める。
ガインは大剣を手離し、拳で応戦しようと右拳を握って引き、左手は拝み手の様にして、前方にかざした。
左足は膝を伸ばし、右足の膝を軽く曲げて引いて待つ。
低く、大きく振るったSARUの左拳は、ガインの右腹を狙い繰り出されていた。
ガインはというと、左足を中心点とし、コンパスの様にして、左膝を曲げながら右足を時計回りに左後ろに流し、右方向へ向き直る。
右の側腹を叩こうというSARUの左拳だったが、ガインの足の運びによってなされた方向転換は、凶撃を真正面から捉え、迎撃する体勢を整えていた。
そして繰り出された右の突きが、SARUの左拳と激突した。
骨の音を響かせ砕かれるガインの右拳。
体勢崩れたガインに対し、SARUは続く右拳を繰り出すが、カプリスがフルスイングの右の焔拳でもって迎え撃つ。
カプリスの拳は砕かれず、魔拳とぶつかっても押し負けはしなかった。
だが、打ち勝てもしなかった。
「火焔ガールのワイルドファイヤー!叩き折るのはァ!」
「こっちの全力の焔拳が、向こうのノーマルの拳と互角とはね!大丈夫かいガイン!?回復魔法!」
ガインの拳が復元される。
「最高練度の修道拳がいとも簡単に敗れるとはな。しかし」
ガインは己の拳に気を込める。
電光がはしり、風が渦巻く。
「己は負けられんのだ!あの子以外には、殺されてやらん!秘拳、風雷牙」
「魔拳のォ!SAAARUUUU!」




