師弟並び立つ、しかし正義と言えるのか
ベルティザへ向かう街道を、カプリスは一人、歩いていた。
目的はアプリコットの暗殺だ。
「絶対に主導権は握らせないわ」
鋭く細めた目には、殺意の炎が静かに揺らめき、その口は暗い笑みを讃えている。
ここで待てば、アプリコットの乗った馬車が通るだろう。
そしてアプリコットを殺し、振り出しに戻す。
「そうはさせませんわよ。カプリス、あなたは干渉し過ぎますわ。」
カプリスと同じ、銀髪に碧眼。
女神、イオだ。
「だって私は干渉する権限がありますからー。そういうもんですよー、イオ☆」
カプリスは、剣を抜いた。
その楽しげな様子に、イオは嫌悪の表情になる。
「うちの子たちに手は出させませんわ!単純な戦闘能力では、私が上!」
イオの体が電光で白く発光する。
と、その時、投刃がイオに投げられた。
イオはことも無げに弾くが、投刃を投げた者を見て悲しみの表情になった。
「ルレット師匠!あ奴は!?」
「彼女は敵だね!ガイン、あなたの力が必要!風雷牙の用意を!私は炎鎧を纏う!」
「承知!」
イオは苦渋と憎悪の表情でカプリスを見る。
「あなたはいつだってそうやって、多くの者の運命を翻弄する!許せませんわカプリス!」
ガインは、敵であるイオの剣幕に躊躇い、師ルレット、つまりカプリスの顔を見る。
「師匠、あ奴は何を言っているのでしょうか!?」
「集中したまえガイン!私でさえ勝てるかどうかわからぬ相手だよ!」
「応!」
「行くよ!」
イオの怒りの表情は、もはやはち切れんばかりだ。
カプリスとガインが叫ぶ。
「「神気、発動!」」




