仲良しかお前ら
「どうしたのです?何か面白かったのです?」
ネネクレアは理解が出来ていないといった風で、二人の顔を交互に見やる。
タツキとゴウはその世間知らずぶりに、ある人物を思い浮かべた。
「フィオラに…ぷぷっ」
「そうだな、姫さまにちょっと似てる」
「この娘、誘ってみる?」
「いいかもな。体力もあるし」
二人は、騎士姫フィオラとネネクレアを重ねて見る。
フィオラはしばしば世間知らずなところを見せる。
朴念仁ぶりを発揮するタツキがズレていることも多いので、ゴウとしてはなかなかに大変であったりもするのだが、それでもタツキとフィオラのやり取りを見るのは〝仲間〟としては楽しいものであった。
そんなフィオラに少し似た雰囲気のネネクレアに親近感が湧いて、タツキもゴウも、つい笑顔になるのであった。
「俺はフクシマタツキ」
「ユキシマゴウだ」
「私はネネクレア・ラスクスなのです」
「ネネクレア、俺たち、パーティーの新メンバーを探してるんだよ」
「魔法使えるなら、俺たちと組まないか?」
「聞いたことあるのです。〝地下牢〟のタツキとゴウ!いつもすぐ暴れて牢屋にぶちこまれるから地下牢って呼ばれている、悪人のゴロツキなのです!」
ネネクレアの指さし指摘を、ぽかんと口を開けて聞いている二人。
「俺たち、そんな評判なの?人助けして暴れてるのに」
「まあ、捕まったことはあるよな」
「実力もないのに首を突っ込んで暴れるのが、人助けなのです!?悪人なのです」
「…俺たち悪いことしてないよ」
「まあ、やり過ぎるけどな」
「悪びれもしないとは驚きです…!これは更生させなきゃいけないのです…!」
「…うん、ちょっと面倒くさいタイプだね」
「いやお前が言うなよ」
ネネクレアの先走る思考とタツキの独特の受けで、不思議な空気が流れる。
「タッちゃん、ゴッちゃん。自首するのです」
「ネネ、もう一回言うけど、俺たち悪くないから」
「仲良しかお前ら!愛称付け合うの早過ぎるだろ!っていうか俺までちゃん付けって!」
タツキとゴウは、独特の雰囲気に流されつつあった。




