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置き去りの戦闘
ミディアムショートの金髪に黒目。
整った顔立ちに、細身の長身。
タイトなジーンズに白いブラウス。
武器は持っていない。
「レ、レイン」
エタースが、驚きの表情で盟友を見た。
シャサの姿はなく、持っていた長針だけがレインの手にあった。
「皆さん、お騒がせしました。シャサさんも帰ったみたいですし、エタースさん、もう帰りましょう」
「お、おう、そうだな」
エタースが持っていた匕首も、レインの手にあった。
「これだけあれば、足りますか?」
レインがユウに、金貨を投げてよこした。
「足りん」
「では何枚必要で?」
「有り金全て置いてゆけ、レイン・ウインターウッド」
「お断りします」
ユウとレインの姿が消えた。
ユウがタツキの剣で、レインがエタースの匕首で交錯する。
ぶつかり合う金属音だけが室内に大きく響き、二人が姿を現すと、レインが持つエタースの匕首が折れていて、ユウが持つタツキの剣は大きく歯こぼれし、砕けていた。
「す、すまん少年!貴様の剣を!私は!」
入口の扉は開いていて、タツキ、ゴウ、そしてネネクレアの姿は室内には既になかった。




