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あばよ!
エディがアリスの前に立つ。
「アリス!好きだ!付き合ってくれ!」
そのストレートな言葉に、ルリ、動物たち、アリスの意識が一つになる。
何してくれちゃってんのお前───!
ルリは思う。
ちょちょちょ、告白するのは私なのに、え?と。
動物たちは思う。
ちょちょちょ、告白するのは姉御なのに、え?と。
アリスは思う。
ちょちょちょ、告白するのは池中で、俺はOKする役なのに、え?と。
エディは思う。
決まった!と。
体育座りで膝に突っ伏したまま、アリスが呟く。
「…ごめんなさい」
「そんな…そんなああ」
エディは後ずさり、背を向けて去って行く。
そして振り返り、ふっと笑うと、寂しげな目をしながら一声あげた。
「あばよ!」
悪童の女戦士エディ。
初恋破れた瞬間であった───。
「エディ、思わせぶりなことばっかり言って来て、正直スマンかった。でもずっと見てんのに慰めに来ない女は、タイプじゃないんだわ。おはようからおやすみまで、俺のこと構う女がいいわ」
アリスは突っ伏したまま、小声で長々と呟いた。




