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ど う し て こ う な っ た

『姉御、実は…』


アリスを監視していたらしい、小鳥のピィが、念話でルリに経緯を説明する。

アリスが森の動物たちに頭を下げ、動物たちが謝罪を拒絶し、そこからアリスがずっとこんな調子なのだ、と。


それを聞いた池中瑠璃は、頭をフル回転させていた。


あれだけシリアスな別れの後に甦らされたのだから、てっきりアリスがおちょくってくるものと思っていた。

だからこそ先手を打って、気恥ずかしさを乗せた強めのゲンコツをお見舞いしてやるつもりだった。


しかし、何やらそんな雰囲気ではない。

まじなやつだこれは。


そう直感したルリは細長く伸び、鎌首をもたげる蛇の様な形となると、再びアリスの顔を下から覗き込む。


「あっ、アリス、おはよう?るっ、ルリルリ復活したわよ~?ぱっ、パンツ見ちゃうぞ~」


…何を言っているの私、やめなさい。

ルリは、狼狽え妙なことを口走る自分を、心の中で戒めた。

しかし、持ち直すのは難しく、おかしなテンションでの発言は止まらない。


「…ちょ、ちょっと会うのが恥ずかしいかなぁ~なんて思っちゃうけど、ねぇ?そりゃそうよねぇ?わっ、私、死ぬ前に告白なんかしちゃったからね!そりゃあねぇ、そりゃ恥ずかしいわよねぇ!?」


凛とした、いつものルリではない。

動物たちは困惑顔でルリを見るが、ルリが周りを見回す雰囲気をかんじ、一斉に顔を逸らして視線を外す。

その動物たちの行動が、逆にルリを羞恥の泥沼に引きずり込んでゆく。


動物たち、ルリ、アリス、そして覗き見エディ全員の意識が一つになり、その場の全ての者の胸の内を、ただ一言が支配する。


気まずい───!

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