表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
435/2233

雨宿りの泥

「雨超怖いよ…」


泥島は、土砂降りの雨に参っていた。

もう二日も、雨宿りしたままだ。

泥島としては、晴れていないと、どうにも心地が悪かった。

何故ならば、泥島は、泥だんごである。

水分が体に混じるのは、どうにも避けたかったのだ。


しかし、泥島はただの泥だんごではない。

様々な能力が開花したスーパー泥だんごであり、体内に埋め込まれている物質と同じ材質に変化出来るのだ。

そして今、聖金貨と呼ばれるミスリル金貨が(コア)となっている泥島は、体を核と同じミスリル合金に変えることが出来る。

よって、ミスリル化すれば、雨などどうということはない。


だが、泥の本能が、水を嫌悪する。


思えば、いくら友だちの穴倉を殺されたとはいえ、これまた友だちの池中瑠璃を相手どり、穴倉の仇を討たんと本気で命のやりとりをしたのは、泥島の気持ちももちろんあるが、泥としての水に対する本能、嫌悪感が自分の意識に溶け込んでいるからではないだろうか。

言い訳じみている自問自答に、泥島は己の姑息さをかんじずにはいられなかったが、それは結局雨に濡れたくないという、ちっぽけな感情の発露でしかなく、しかし改善しようとも思わない、雨の日の怠惰な泥島であった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ