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報告会とタツキの闇
「で!ベルティザはどうでしたの!?」
「ん?ああ」
フィオラの語気が強いままだ。
キョトンとしていたタツキは、フィオラの心情を理解することなく、重要な報告へと移行する。
ゴウは吹き出しそうになったのをこらえ、フィオラに非難の視線を向けられ顔を逸らした。
タツキが真剣な表情になる。
「魔王ギルバーティの体を確認したよ。ベルティザは重罪を犯してる」
「やはり…!」
「でも、決定的な証拠は見つからなかった。バンダーベルグも不在。そこに吸血鬼と悪魔が現れて戦ったんだ。戦闘では押してたけど経験値を吸われちゃった」
タツキの目がらんらんと輝く。
敗北を喫した者の声とは思えぬ様な、いかにも楽しそうな声だった。
声は表情に満ちてはいるが、顔は硬い笑みだ。
口の端は持ち上げられているが、目は見開かれ、笑っていない。
タツキの鼻から、鼻血が零れる。
「わっ、何だこれ」
柔らかく崩れたタツキの表情に、ゴウもフィオラも安堵の表情を見せた。




