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報告会
かくして、報告会は始まった。
フィオラが会議室に入室すると、タツキとゴウの二人は既に着席していた。
「お久し振りです、二人とも。」
フィオラの言葉と共に、誰ともなく再会に笑顔となったが、ゴウは早々に真顔になり、早めに言わねばと決めていた、LVのことを最初に口にした。
「姫さま、単刀直入に言います。俺たちはLV1に戻りました。再修行が必要で、これまで通りの仕事は出来そうにありません」
タツキも続こうとするが、疑問に思考が遮られた。
「吸血鬼たちにやられ…って、え?何でユキシマまでLV下がってるの?」
怪訝そうなタツキとフィオラの顔は、同じ疑問を持った顔ではない。
タツキは何故ゴウまでLVが下がっているのか、フィオラはゴウが何を言い出したのかがわからない。
「ああ、俺もイチから始めることにしたんだよ。ティナがやってくれた」
「そうか、ティナが。さすが俺たちの女神」
目を見開きながら、タツキの顔を見て口あんぐりのフィオラが、ぷう、と頬を膨らませた。
「素敵な方のお話はそれくらいにして、早く報告の続きを!」
「どうしたの?フィオラ」
「どうもこうもありません!」
「ふ~ん、変なの」
フィオラの嫉妬混じりの声は、鈍いタツキには当然の様に届かなかったのだった。




