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魔王再臨

空中に浮く少女が目を開ける。

髪も、目も太陽の様な黄金の輝きをたたえ、一糸纏わぬ姿でビクトーを眺める。

その瞳が向けられたことに感極まり、ビクトーは涙を流した。


「ビクトーよ、大儀であった。しかし余の復活の為に、身を差し出すなどと愚かな宣言はやめよ。貴様程度の身を差し出されては、余の名折れじゃ。まこと貴様は愚直でつまらぬ」


口では厳しく言いながらも、アプリコットはビクトーの胸に飛び込む。

抱き止めたビクトーは、アプリコットを愛おしそうに抱えた。


「我が(あるじ)の御心のままに…!」


喜悦と愛慕の入り雑じった表情でアプリコットを見つめるビクトーは、もはやイゴールの知るビクトーではない。


「名乗れ」


アプリコットの目が巨躯のイゴールを捉えた。

膝をつき頭を垂れたイゴールの体は、ビクトーには、まるで縮んだ様に見えた。


「イゴールと申します、偉大なる魔王よ」

「ではイゴール。余の尖兵となりてその力を存分に振るうがよい。大儀であった」

「は…、ははっ」


ビクトーがそうであった様に、イゴールもまた、ビクトーの知るイゴールではなかった。

次元の違う存在を前に恭順の意を示す以外、イゴールがなせる行動はなかった。

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