表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
405/2233

そしてクマガイは壁になった

クマガイは少年ユキシマに抱えられている自分の状況を飲み込めないでいた。

ビクトルたちと共に地下を潜っていたのは、別に強制されたわけではないのだが、少年たちはどうやら救出してくれるつもりらしかった。


クマガイは誰にでも反抗するが、痛みや恐怖を与えられると、つまりビビると、長いものには巻かれろの精神で従順になるし、依存心も湧いてくる。

だからカプリスにも従うし、ビクトーやイゴールたちにも従った。


だが、今はこのユキシマに従うつもりだ。

頭がおかしいカプリスはいなくなってしまったし、得体が知れないビクトーたちは何だかいけ好かなくなった。

それに比べると、少年たちは何だか安心安全な気がするし、クマガイですら好感すら持てる。

と、結局は次から次に依存する対象を変えているだけなのだが、クマガイにとってはこの自分のなさこそが自分なのだ。


ユキシマが、腰に下げていたハンマーを持ち、通路の壁を叩く。

すると叩いた部分が砂化し、人の顔大の穴が出来た。


「ここに隠れとって下さい!」


ユキシマは、クマガイを壁の中に押し込める。

土魔法なのだろう、壁に沈み込んでゆくクマガイの体。

顔が、先程作った穴にはまっている。

そしてユキシマは、土魔法で蓋をした。


「これでよし!後で迎えに来ます!」


それっきり、ユキシマの声は聞こえなくなった。

孤独がクマガイを不安にさせ、あることを思わせる。

これは、忘れられるやつではないか?ということを。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ