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高木について、引っかかっていたこと

「そうそう、リンゴといえば、高木はどうしたんでござろうなあ」


不意に、あずみが尋ねた。

これは、ずっと引っかかっていたことでもある。

高木は実になったり、種になったり、木になったりしながら、今もどこかで進化を続けているのではないか、とあずみは思っていた。


「池中が見たっつってたわ。何か鶏肉に転生してたとか何とか」


予想とは違っていたものの、あずみは少し安心する。

自分が人間に近い外見を持つ種族に進化出来た様に、高木もきっと、いい進化に巡り会うだろう。

鶏肉ということは、鶏にでもなったのであろうか。

あずみは、何か上手いこと言えぬものか、と頭をフル回転させ、閃くに至った。


「ふーん。確かにあの子、チキンでござるからなあ」

「ひでぇ言いぐさだわ。…まぁ、とりあえず、このゾンビ化を解く魔法を探す旅するついでに高木も見つけるから、お前も来い」


なかなかブラックな一言で、あずみとしてはナイスジョークだと思ったのだが、思いのほかさらっと流されたことで、あずみはアリスに対し、精神的に劣勢であるかの様な気持ちになる。


そして同時に、あずみに別れを口に出されて振られたにもかかわらず、行動を共にしろと言って来るアリスに対し、精神的に優位に立っているかの様な気持ちも併せ抱く。


だからこそ、怒りはしても嫌いにはなれていない自分に気付く。

そして、別れてなお、彼女づらしてしまう。


「当然でござる。アリスをほっとくと、また浮気するでござるからなあ。その女にも、聞きたいことが山ほどあるし」


そしてあずみが、エディと相対した。

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