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ベルティザ潜入成功

牢は地下にあった。

光などないそこは、真っ暗闇。

看守が持つカンテラの灯が近づかなければ、自分の手すらも見えない。

そんな中イゴールは、人間であった頃の様な、闇に慣れぬ視界を新鮮に思いながら、石の床に胡座をかいて座っていた。


場所は、入って右側の奥のすみ。

体の大きいイゴールは、部屋の中央から外れたところに位置取りする癖がついていた。

幼少の頃から体が大きく、きこりで生計を立てていたビクトーは、山小屋での共同生活の際に、部屋の中で邪魔にならない位置取りを確立したのだった。

目立たず、騒がず、だがそこにいる。

それがイゴールの処世術だった。


だが、今回は問い質すべきだ。

まさか、即投獄されるとは思わなかったし、てっきり、囚人服などに着替えさせられるものと思っていたが、そんなこともなく、この珍妙な姿が続いている。

ギルバーティ暗殺計画は完全に失敗だろう、と思うが、ビクトーは涼しい顔をしていた。

イゴールは、困惑の気持ちを抱えながらも、口を開いた。

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