すれ違いの嫉妬
アリスは頭に思い浮かべてみる。
自分の四肢を切り刻み、それを魔力で遠隔操作して合体する姿を。
「…却下だわ。俺がやったら、勇者的なロボってより、ただのホラーになるわ…!それに何か、キ●肉マンの、七人の悪●超人編でバラバラにされたミ●トくん思い出したわ…!」
アリスがげんなりしてうなだれ、顔を上げると、ロイドとあずみが再び視界に入った。
並んで立つふたりの姿が、アリスとしては気に入らなかった。
「あっ、カッチーン。」
アリスは、背中をエディに預けてもたれかかる。
そして、エディの腕を自分の首に巻いた。
「あっアリスうう!?いいのかあああああ!?」
騒ぎながらアリスに密着するエディ。
アリスも楽しげに応える。
ふたりの嬌声に気付いたあずみが、何ごとかと見やると、そこには、長身の中性的な女に後ろから抱きすくめられ、ヘラヘラにやにやしているアリスの姿があった。
「あの野郎…!私の気も知らないで、浮気してるでござる…!」
どや顔のアリスと、怒りと嫉妬に顔を歪めるあずみの視線が交錯し、火花が散る。
「お前がその気なら、こっちだってエディとイチャイチャしてやるっつーことだわ」
アリスの声は、あずみには届かない。
そして。
「拙者とはまたタイプが違う女とよろしくやって、楽しそうでござるな…!おのれ八つ裂きにしてやりたいでござる」
あずみの声も、アリスには届かなかった。




