勇者的なロボット感ハンパないわ
「浮遊魔法!浮遊魔法!浮遊魔法!行けえええ」
城塞は数個に分割され、順次、空に向かって射出された。
そして空中で変形し、最初に射出されたパーツからは収納されていた頭部が飛び出した。
遅れて飛翔するパーツは二つに割れ、胴体部分と両腕に。
最後尾を飛ぶパーツは、折り畳まれていた部分が開いて、下半身と両足になる。
「ドッキング、ゴー!ゴー、ゴー、ゴー…」
「うぅわ、何あいつ。自分エコーとかないわー」
ゴーレムのパーツがドッキングする。
接合部分にそれっぽいジョイントが露出し、連結していく。
「うおおおお、はああああああ」
泥島は気合い十分の咆哮を繰り返してゆく。
その度に、合体したパーツに切れ目が入り、人型のゴーレムの形があらわれてゆく。
そして、胸には謎のエンブレム。
「…あいつMPガンガン減ってるわ。あの変形合体、ワンアクション毎に魔力使って、わざわざ遠隔操作でやってるんだわ。アホだわ」
泥島の目から強い光が漏れる。
「とうッ!」
跳躍した泥島が、胸パーツ部分に現れたエンブレムに吸い込まれた。
ゴーレムは目が輝き、両の拳を握って、腕を頭上でクロスさせた。
そして両腕を勢いよく下ろして腰につけ、左拳を一旦顔の右側まで上げて、掌を開きながら、左腕を伸ばして前に出す。
同時に右膝は曲げ、左足は流す様に斜めに伸ばして、ポーズを決めた。
「大地王、ドロシペイィン!」
「うぅわ、謎の名前名乗りやがったわ…!声も完全にマシンボイス意識してるわ…!あの野郎、コレ絶対猛練習して完成させたやつだわ…!それにしても…勇者的なロボット感ハンパないわ…!」
「ドロシマ、何か…カッコイイなああ…」
「あいつ、イキイキしてるよなぁ…!俺もあんなんやりたいわ…!」




