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泥!兵!変!
ジャンビーヤは、両刃で、湾曲した短剣である。
ヴァリッジはそれを、右手で逆手に持っている。
「アラビアンナイフですかね~?もしかして、ミスリルより硬かったりします?」
「さあな」
ヴァリッジは、ジャンビーヤを鞘から抜いた。
刀身から、ごくごく僅かに、緑色の靄が出ている。
泥島はそれを視認出来てはいなかったが、目には、魔法教示の効果で、魔法陣の外枠を使用したかの様なターゲットカーソルが映っていて、複雑に回転していた。
そしてそのカーソルは、ヴァリッジの手に握られたジャンビーヤに照準を合わせ、ワイプによる拡大図を泥島に見せた。
そして、情報が日本語で表示される。
「風の…魔法…剣…。ミスリル…に…すら…傷……をつけると思われる!?ヤバいじゃないですか!」
「魔法教示の効果か。警戒する前にバッサリ行きたかったが、そう上手くは行かねえか」
ヴァリッジが猫背になり、ジャンビーヤを構えた。
魔法教示が、泥島に適切な戦闘法を教示する。
泥島の目には、詠唱文が表示されて見える。
「…大地よ。精霊よ。我、汝らと共にあり。汝ら、我と共にあれ。我、汝らの助力を欲し、汝らの助力にて敵を討ち滅ぼさん。我は土。土は我。我は汝、汝は我…」
そして、発動文を叫ぶ。
「泥!兵!変!」
泥島が黄金色に輝いた。




