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忍との邂逅
「何…だと…で…ござる…!」
あずみは目を見開き、驚愕の表情を隠せない。
全身が熱い。
腹ごしらえにと、ギルドへと来る間、片っ端から屋台の食べ物を食べた。
久々に体に活力が湧いた。
どんなことでもやろうと思った。
道すがら、タシリモからは、ブレブロの状況を聞いた。
吸血鬼は二日後にやってくる。
他のパーティーはあてにならない。
タシリモは、あずみに、ある人物たちと一時的に組んでほしい、と告げた。
吸血鬼撃退のあかつきには、アリスたちとのパーティーのランクも、あずみの個人ランクもCまで上げるとも、タシリモは約束した。
再起に向けて、動き出したあずみ。
だが、まさか、こんなことがあろうとは。
あずみは、新パーティーのメンバーに驚いていた。
元蕀のクロキに、ではない。
もう一人の人物に、あずみは驚いていた。
いや、ただの驚きではない。
憧れ、尊敬、好奇心、喜び、そして感謝。
こういった感情を内包した、はち切れんばかりの思いが、驚きと共にとめどなく溢れてくる。
「ま、まさかお主…!お主の職は…!」
「お初にお目にかかる。俺はロイド。忍だ」
「忍イイイイ」
忍───。
その答えは、あずみの胸のうちに押し込めた暗い悲しみを、一時忘れさせるほどの効果を放った。




