義の察し
ユニーク15000超えました(*゜∀゜*)
読んで下さる皆様には、感謝してもしきれません。
本当に、ありがとうございます。
ロウ・リ・ネイティス王家王位継承権第五位の王子でありながら、王家を追われた悲劇の王子。
だが、タシリモは知っている。
ロイドは地位など枷としか思っていない、と。
「して、今日はどの様な話だ?お前が俺を呼ぶなどと、生半かなことではない」
…察しがいい。
普段、ロイドに話がある時は、タシリモから出向く。
だが、それをせず、初めてブレブロに呼び寄せた。
この異常に気付いてもらえると、タシリモとしては、幾分話を切り出しやすい。
「王子、実は」
「などと、とぼけるのはやめよう。わかっている。ブレブロは今、危機にさらされている。お前が迎え入れた魔人や聖騎士は行方知れず、悪童も反抗的。他の街のギルドとの足並みも揃わぬ。しかも、吸血鬼は攻めて来る。八方塞がりで切羽詰まったお前としては、俺に縁故頼みするのが最後の手段だ。悪い様にはせん。俺を使って、この街の危機を切り抜けてみよ」
「…かたじけのうございます、王子」
タシリモは、涙ながらに頭を垂れる。
察しがよく、正義と義侠の塊の様な高潔なこの王子と交渉などと、何とも無礼なことを考えていたものだ、とタシリモは己を恥じる。
「余程のことだと思い至り、協力者も連れて来ている。俺と共に駒として使ってみせよ」
これなのだ。
「元蕀のクロキ。現在の俺が持つ最高のカードの一つだ。魔法使いは、必要だろう?」
本当に、察しがいい。




