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ブレブロの状況

タシリモは、ギルドの執務室で頭を抱えていた。

吸血鬼が再び襲来したが、迎え撃ったのがヴァリッジただ一人だったのだ。


被害が出ていない以上、単純にヴァリッジの人気が上がることだろう。

普通なら大歓迎すべきそれは、タシリモを、複雑な気持ちにさせる。


ヴァリッジが、悪童は一年後に契約を解除すると通告してきたのは、アリスのランクを下げた直後だった。

ほぼ同時に、アリスとガインは姿を消し、あずみは隠遁生活に入った。


あちらをたてれば、こちらがたたず。

アリスたちが意欲をなくし、悪童がブレブロ離脱を通告した今、ブレブロにはこれといった戦力がない。

新たな看板パーティーの獲得が、急務となっていた。


だが、吸血鬼に目をつけられている街の看板に、誰がなってくれるというのだろう。

次の襲撃は三日後とのこと。

だが、双剣のヴァリッジ以外は、Cランク以下の冒険者しか、今のブレブロにはいない。

今日これからの交渉がどうなるか。


「ギルド長、いらっしゃいました」

「通してくれ」

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