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ヴァリッジ vs イゴール
かっ捌かれたマシアスの喉の傷が治り、踏み砕かれた急所が復元される。
そしてゆっくりと起き上がった。
「やっぱ心臓をやらねえと止まらねえのか?てめえら…!」
ヴァリッジの顔は、出血のせいもあって、やや青白く見える。
だが、本人の闘志は些かも衰えてはおらず、イゴールは戦斧を持つ手に力を込めた。
「…俺はお前を侮ったりはしない、双剣のヴァリッジ。初撃から全力で行く」
「そうかよ」
ヴァリッジが超速で駆ける。
マシアスを相手にした時よりも速いだろう。
「見えるぞ!」
しかしイゴールはヴァリッジの姿を目で捉え、胴体を真っ二つにせんと、戦斧を薙いだ。
足を開き、前のめりとなり手をついてかわすヴァリッジ。
次の瞬間にはイゴールの左目は切りつけられていた。




