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女神の降臨
この世界は、強さがものを言う。
だから、弱体化は許せない。
なのに、弱い人間なんかに転生させられた。
何故、自分がこの様な仕打ちを受けるのか。
許せない。
女神カプリスを、断じて許せない。
火はもう消えていた。
空が白んで来る。
朝焼けが目に染み、男は、目を細めた。
太っちょの男に、カプリスが念話で語りかける。
『はーい!突然ですがー、これからあなたには、小太りのおっさんとして生きてもらいまーす!頑張ってねー☆』
男は思う。
何故自分なのだ、と。
返って来た答えは、アイツの名前。
『アリスガワくんが、おっさんになるの拒否したから、代わりにあなたにお鉢が回っただけでーす☆』
男は怒り、絶叫する。
心が泡立つ。
『私が担当する人、みーんなワガママなのよねー!そのしわ寄せがあなたに行ってるの、本当にごめんなさいねー!…さて』
カプリスの声が低く、密やかになる。
「ちょっとぶっちゃけた話をしましょうか。私たち女神が介入出来るのは、基本的にはあなたたちの徳、業に合った加護、試練って形なのよ」
男の目の前に、瞬時にカプリスが現れていた。




