表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
316/2233

土弾(バレット)

今、泥島の頭の中には、穴倉のことだけがあった。

初めての友だち。

幼馴染み。

親友と思っていた相手。

だが、袂を分かつことになった存在。


殺戮と捕食を繰り返すだけの魔物になったとは聞いた。

いつか誰かに殺されるとは思った。

だが、まさか一緒にこの世界に来た友人に殺されるとは思わなかった。

殺るのは、自分以外では納得出来なかった。

いや、これがアリスならばまだよかった。

奴は奴で、あれで意外と友だち思いだし、あいつなりに穴倉と仲が良かったからだ。


だが、池中瑠璃では許せない。

奴は、言わばクラスでも少し浮きがちな秀才で、教室の端で大人しいグループに所属していた泥島とも、いつも机に突っ伏して寝ている穴倉とも、基本的に接点がない人種だ。


奴と自分たちを繋ぐのは、クラスの中心で仕切るタイプのアリス。

つるんでいても、泥島の中には、池中は友だちの女友だちだ、という意識がどことなくあった。

だからこそ、アリスが服部と池中の間でフラフラしても、黙して、ことを荒立てたりはしなかった。

池中からすれば、泥島もまた、アリスの友だちという認識だろう、と思っていたからだ。

そんな池中に、自分にいちばん近い存在の生を閉ざされたことは、泥島には、我慢出来ることではなかった。


だから、水弾(バレット)を模した土弾(バレット)で池中を傷つけたい気持ちもあり、嫌悪の気持ち湧く池中の闘法を流用した土弾を使う自分にも嫌な気持ちが湧いた。

それでも、痛みを与えたい気持ちは、抑えきれなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ