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闇悪夢
泥島と穴倉は、とても仲が良かった。
いつだったか私は、彼らに聞いたことがある。
泥島にとって穴倉は、そして穴倉にとって泥島は、初めての友だちだった、と。
二人が、そんなに口数多く話しているのを見たことはない。
でも、常に一緒にいたのを知っている。
穴倉はおかしくなってしまったが、私たちと袂を分かつことになっても、泥島にとっては大切な存在だったのだろう。
「エディ、一旦退け」
あんなにも怒った泥島も、こんなにも冷静な泥島も、これまでに見たことがない。
「アリスと二人で離れろ」
泥島の黒い気がより黒くなり、より禍々しくうねっている。
そのおぞましい力の一端は未知であり、どこかギルバーティに感じた途方もなさを感じさせて、私の気持ちが泡立つ。
この黒い気は、泥島の私への感情そのままを具現化したものではないだろうか。
「死んでしまえよ、化け物ども。闇悪夢」




