アリスと泥とジャンキーと
「おい誰か倒れてるわ」
泥島を肩に乗せて、川原を歩く俺アリスが見つけたのは、痩せっぽちの人間だったわ。
ん?何で泥島のくそだんごを、俺の聖なる肩に乗せてるかって?
俺の旅の道連れにする為に、泥島をアンデッド化したことが、ほんのちょっとな、ほんのちょっとだけ、後ろめたくなったというね!
甦ったらきっとこいつ超取り乱すわフヒヒ、って思ってよぉ、ニヤニヤしながら経緯を話したらよぉ、泥島のリアクションがうっすいうっすい!
驚いちゃいたけど、そんな騒ぐこともなくてよぉ、あいつくそつまらねぇ奴だよ!
まぁよぉ、険悪なムードにならない様にしているんかも知れねぇけどよぉ、こういう奴は大抵悪い奴だからなぁ!
あれだわ、KYな奴ほど裏表なくていい奴なんだぜ!
いやいやまじで。
まぁ、だからよぉ、泥で汚れるのは嫌だけどよぉ、移動ぐらいは泥島に楽させてやるか、っつーかんじなわけよ。
でよ、人間だよ!人間!
「こいつ知ってるぞ!新聞で見たことがある!悪童のエディだ!」
泥島が、口から泡飛ばす勢いで騒ぎ出したわ。
俺、悪童のエディが誰なのかとか知らねぇし。
「どんな奴よ?」
「お前と同類」
即座に言葉を返す泥島。
同類という言葉の意味がわかねぇわ。
まぁまぁまぁ、俺と同類ってことは、なぁ?
「いい奴ってことか」
その言葉を聞いた泥島は無表情になる。
そのまま死んだ魚の様な目で、アリスの横顔を一瞥し、吐き捨てる様に言い放つ。
「DQNに決まってるだろ」
最悪の答えが返ってきたわ。
コレあれだわ。
泥島めっちゃ怒ってるやつだわ───。




