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ぶっ飛ばしてみせる
「で、何で私の体が潜んでるって、わかったのよ」
「熱線砲が水に当たって、お前のHPが減るのを見た」
「…せっかく、痛みも熱さも我慢してたのに。ステータスなんて、教えるんじゃなかったわ。自分にムカつくわね」
ルリは、忌々しげに、自責の気持ちを吐露した。
穴倉が言葉を続ける。
「お前はミスを犯したよ。さっさと俺を水圧で潰せばよかったのに、違う方法に出た」
「…あんたを、ぶん殴りたかったのよ。それに、やっていたら、多分私が負けていた」
「わかってたのか。やれば、俺の熱線砲で、お前は蒸発して死んでいた」
「そのビームさえなきゃ、じわじわ溺死させてやれたのにね」
「そうだろうな。こんなたられば話に意味はないが」
ラーラは歯噛みした。
自分の作戦が通用しなかったことに。
それを、会ったばかりのルリにさせてしまったことに。
「あんた、嫌な奴になってきたわね。でもね穴倉」
「ん?」
「勝つのは私たちなのよ」
「無理だな」
「そうかしら?私たちの作戦は、死んだわけじゃないのよ。まだやってない」
「捨て身の水圧作戦、やってみたらいい」
「捨て身?違うわよ。私は、今まで通りの私のままで、あんたをぶっ飛ばしてみせるわ。ラーラの作戦が、私の道をひらいてくれた」




