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ラーラの采配
「やってみろ。来い、ゴブリンども。」
穴倉が敵意を向ける。
それは、メも例外ではない。
一瞬戸惑いの表情を見せるメ。
しかし、すぐに心のうちは決まった様で、穴倉の傍らまで走り、ルリたちの方へ向き直る。
「このメは、今より魔に降ル!」
それを見たラーラが、ダークを右手に持ち、構える。
左手は刀身の峰部分に添えている。
これは、片刃の短剣の殺傷能力のなさを、刀身を左手で押し込むことで補う、という意識の現れであり、相手への殺意と、これは真剣勝負だという宣告の構えだ。
顔には硬い笑みが浮かんでいる。
「それが答エカ、ゴグ・メ。後悔すルゾ」
「ゲギャギャ、後悔するのはこのメではなイ。貴様らダ。火球」
ゴグ・メが、筋張った両掌をかざし、その間に作り出した火球を、押し出す様にして発射する。
三発、四発。
ラーラは素早い動きで難なくかわし、合間を縫って、メにも穴倉にも投刃を放つ。
「頃合イカ!」
そして穴倉の方へ駆ける。
「ミサ!ボルゾ!メは任セタ!消耗してる今が契機ダ!一気に行ケ!スライム、私に乗レ!」
ラーラがルリに手を差し伸べる。
ルリは、ラーラの掌に乗るサイズまで体を圧縮し、跳ねた。




