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ゴブリン参戦
「!?」
何かが横から突撃して、穴倉を吹っ飛ばす。
地を豪快に転がる穴倉の胴から出ていた熱線は、転がるままに地面や周りの建物を焼く。
間一髪で熱線から逃れたルリは、蜘蛛足を引っ込めて安堵の息を吐いた。
穴倉とルリの間に割り込み仁王立ちのゴブリンが一匹。
穴倉は一瞬、ガインと錯覚するが、体躯は小さく、簡素な皮の鎧はくたびれ、左手に持つボロボロの盾は木製で、所々欠けてささくれている。
剣を抜くと、使い始めてから一度も研いでなさそうな無銘のなまくらで、切れ味は期待出来そうにもない。
ゴブリンならざる巨躯に銀の鎧、背中に大剣の猛者ガインとは違うし、その外見はみすぼらしく頼りないと言わざるを得ない。
穴倉が乱入者を睨む。
「誰だ?」
木製の盾によるタックルで穴倉を吹っ飛ばしたのは、ゴブリンの戦士。
「我が名はボルゾ!ゲブ・ソ・ボルゾ!義によって村を守らんとするスライム!お主に助太刀スル!」
その後ろにラーラが立つ。
「よーし、やってやるカ!ミサとメ殿は、後方からの支援ヲ!」




