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透明 vs 虹色
穴倉は、ステータス閲覧によって、自分の触腕に毒があることを知った。
これまで穴倉は、硬質化した触手による斬撃と熱線砲ぐらいしか、自らの攻撃手段を知らなかった。
この二つは本能に刻まれていて、最初から問題なく使えたので、穴倉は、触手と熱線砲による捕食と破壊ばかりを繰り返してきた。
これまでは、ステータス閲覧という概念を持たなかった為、自分のLVの上昇や新スキルの獲得について、何も知らなかった。
その為、今日初めて、自分の様々な能力を知ったのである。
それが自己再生であり、毒触腕なのだが、穴倉には新しい能力を知った喜びはなく、むしろ悔しさが募る。
ルリと自分の能力の違いに、だ。
「俺の戦い方はシンプル、お前は変幻自在。まるで体の色と同じだな。だがこれからの俺は、ステータスとお前の創意工夫を参考にして、戦いの中に様々な色を出せる様に、考える様になっていくと思う」
「ふん、下らない」
─────ルリには。
「毒は効かないのよ」
ルリの体が、緑色に変色していく。
「様々な色?とりあえずは毒で緑色になれる様に頑張りなさいよ。ポイズンモード」
「ポイズン…モード?池中、お前は一体何だ?」
「…ただのスライムよ。毒散弾!」
至近距離からの一発。
毒弾が穴倉の体内で爆ぜた。
穴倉は倒れた。




