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混血熱線砲

熱線は、吊り橋を渡り終えたミサたちの所まで届いた。

だが、寸前で熱線の先端はゆらめき、光がほどけ、陽炎となって消える。


熱風に頬を撫でられ、ミサは泡立つ様な感覚に襲われる。

ラーラが怖気を孕んだ声を圧し殺し、指示を出す。


「最悪ダ…!ゲブの村に撤退スル…!ミサ、一人頼ム…!子供タチ、声を出すナヨ…!」


ラーラも感じたのだろう。

相手の化け物はとてつもなく強い。

ミサは頷き、子ゴブリンを一人おぶる。

ラーラは残る二人を小脇に抱える。


透明の化け物が、ぺたりぺたりと短い足を動かしながら、火の中からゆっくりと現れるのが見えた。

ミサたちを見つけ、歩を速める化け物。

だが、あまり速くは歩けないのだろう、足がもつれ、前のめりに転けた。


「子供見つけた」


かなりの距離があるにも関わらず、その声はミサたちの耳に突き刺さり、脳に染み込む様に入ってきた。

静かで深くて空っぽで、殺戮と共にある存在だと、誰もが直感した。


転けたままの化け物に背を向け、ミサたち一行は脱兎の様に逃げ出す。

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