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街道での合流
揺れる馬車が止まった。
まだ街道の途中だというのにだ。
「おい何だよ、こんなところでよお。」
「ここで合流する人物を待ちます。頭が痛い案件ですが。」
「ふうん。よくはわからんが、お前は色々大変そうだな。」
ビクトーに帯同しているフォンテスは、最初は馬車を見て物珍しそうにしていて、扉の装飾にしろ窓にしろ、べたべた触って興味を示していたのだが、今はもう飽きてしまった様で、足を組んで緩慢な雰囲気を醸し出していた。
その時、アリスの気配が消えた。
「「!?」」
「ビクトー!こりゃ、あいつが…!?」
「ええ。あの少女に何かあった様ですね。死んだか覚醒したか。それがどちらかはわかりませんが。頭も痛くなくなりそうです。」
アリスの呪縛から、ひとまず自由になった。
フォンテスは暴れる算段がつくことに、ビクトーは計画を停滞させる必要がなくなったことに嗤う。
「俺は何をすればいいんだ?連れてきたってことは、何かあるんだよなあ?」
「フォンテス様は、これから会う人物に、王として接して下されば。」
「…わかった。」
フォンテスが立ち上がり、ビクトーの横に座り直す。
緩慢な空気はもうない。
「来た様です。では、お願い致します。」
馬車の扉を開けて、身なりのいい紳士と剃髪の女が入って来る。
アーマンダイン冒険者ギルドのギルド長、エオエルだった。




