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魔軍の再始動
それは、アリスが甦った瞬間だった。
ビクトーたちにまとわりついていた、アリスの気配が霧散した。
マシアスが口の端を持ち上げ、嗤った。
「はい、死んだ。」
魔人の魔力は強い。
アリスが死んでもその魔力は消えず、ゾンビ化し甦ったその時、リセットされたのだ。
つまりアリスからの解放は、厳密にはアリスの復活を意味しているのだが、マシアスたちは知る由もなく、死んだことを認識するのみだ。
大斧を抱えて床に座り込み、目を閉じていたイゴールが瞼を開き、ソファに座るシャノンの目を見る。
シャノンは目を剥き、開いた瞳孔で、胡座をかいているアランの目を覗き込む。
アランは、流し目をマシアスに送る。
マシアスは、茶色のオイルドレザーのソファに体を沈め、足をマホガニーのテーブルの上に投げ出しているが、この横柄な態度を、誰も咎めない。
「ビクトーとフォンテス様はいねえ!行くぜ!」
目的地はブレブロだ。




