スライムクイーンの目標
「アリス!私も!私もあんたが好き!なのにごめん!こんなことになって!責任取るから!…私、私が絶対あんたを生き返らせるから!絶対リザレクト持ちを探して、あんたを生き返らせるから!待ってて!そして生き返ったら…!」
アリスはずっと頷いていて、私に微笑んでくれた。
そして、息絶えた。
私はあの後、ガムドムルァのスライムたちに囲まれ、喝采を浴びた。
魔人を殺した武勇を讃えられ、その一部始終を熱っぽく語られるのは、何よりも苦痛だった。
しかし、最後の瞬間を覚えてないとはいえ、私がやったことなのだし、何があったのか知ることで、わかることがあるかもしれないと、延々話を聞き続けたのだ。
経験値が入り、悲しくなる程強くなったのが、私の凶行の証だ。
だが、あの飛び上がった時の私は、足の形を作って、新必殺技スライム怒りのフットスタンプ(仮)で踏み潰そうとしていたはずなのだ。
しかし、私がやったのは、細長く鋭利な形になっての攻撃だったそうだ。
私はそんな形になったつもりはない。
それに、あの時の私の攻撃力では、本当ならば、アリスに傷ひとつ付けられないはずだ。
故に、仮説でしかないが、魔王としての覚醒が始まり、私が私ではない状態になったのではないか、と思う。
幸い、アリスがリザレクトを持っていたお陰で、この世界に蘇生魔法があるということはわかっている。
リザレクト持ちさえ探し出せば、アリスは甦るのだ。
もしかしたら、私が魔王になれば、リザレクトを使える様になるかもしれない。
当面の目標は、リザレクト探しと、魔王覚醒だ。
とりあえず、ゴブリンの村に向かおう。
ミサやメが、何か情報を持っていればいいのだが。




