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クイーンの弾丸、二発目
「スライムの敵は、スライムが始末する。」
気付くと私は、まるでスライムたちの様なことを口走っていた。
何故、こんなことを言ったのか、自分でもよくわからない。
私は、人間・池中瑠璃であったという記憶を持っている。
自分で言うのも何だが、私はもっと色々ウジウジと悩み、こだわる性分だ。
だが、今世での私は、割り切りが速い。
まず、スライムであることを割と早く受け入れたことが、以前の私からしたらあり得ない。
状況の変化に適応しているのか、とも思うが、この短期間だ。
魔物として生き、頼りにされて、スライムクイーン・ルリとしての意識が強くなっているとは、自分では思っていなかったし、今も違和感がある。
だが、現実には、私は自分がスライムクイーンだという自負があるかの様な言葉を口走っているのだ。
まるで私ではないみたいだが、しかし、スライムたちの亡骸を見ると、怒りで心が燃え上がるのも事実で、本気でアリスが許せないのだ。
「食らえアリス!弾丸!」
私は水の弾丸を、怒りのままに、アリスの額に撃ち込んだ。




