聞こえてきた念話
『誰カ、誰か助けてくレ…。』
声が、頭に響く。
『助けてくレ…。我はメ、ゴグ族の長老、メ…。』
何者だ?お前。
『ゴブリンのゴグ・メであル。』
ゴブリンなら、喰ったことある。
『何と、ゴブリンを喰っただト!?』
ああ、喰った。
お前は今、どこにいる?
『このメも喰うつもりカ?』
ゴブリンなんて喰ったところで、大した力にはならない。
けど、女神みたいに、直接心に声を届かせることが出来るお前の力には興味があるから、喰うよ。
『何といウ…!ん?待テ!お主、女神と話したことがあるのカ?』
あるよ。
俺は、女神に作られたんだ。
『何ト!何と何と何と何ト!…もしやお主、いや、あなた様は魔王でハ!?』
魔王?
『美姫の姿をした狂える傲慢。深淵なる怠惰の闇。七色の嫉妬。光輝く飽食の宝石。憤怒の大地王。色欲の魔。貪欲なる邪竜。これが七魔王。このメの予想では、あなた様は飽食の宝石でございまス。』
そうかも。
全身透き通ってるから、宝石っぽいといえば宝石っぽいかも。
『おお!間違いない!魔王よ!このメを、あなた様のしもべにして下さレ!』
…俺はこの世界のことを何も知らないし、案内役がいてもいいかも。
ゴグ・メ、お前は今、どこにいる?
『ゲブ族の村でございまス。ガインによって、捕らえられておりまス…。』
わかった。そのガインっていうのは何だ?
『銀の鎧を纏ったゴブリンでございまス。我が憎き相手…!今は村を離れている様でありますガ…!』
…奴か。
その村は奴の村か。
そうか、わかった。




